3,800円+税<仙台経済界・刊>
【本書の内容 - 目次】 |
はじめに:グリーンフィールドはウォルマートを拒否
Part One:出店紛争―ウォルマート 悪の帝国 1. ウォルマートの実態/2.
小売スプロールの現状/3. ウォルマート神話の崩壊
Part Two:大型店によるスプロールを阻止する方法 6. 訪問先からスプロール.・バスターズに宛てた手紙
― 各地の勝利内容
付 録 付録T.
スプロール・バスターズの戦略チェックリスト |
原書の題名を直訳すると「ウォルマートをたたきぶつせ」という刺激的なものであるが、副題は「あなたのまちの大規模店舗によるスプロールを阻止する方法」である。世界最大の小売企業、全米一の巨大企業に成長したウォルマートの出店と戦い続ける地元市民グループの支援活動家アル・ノーマンがこれまでの6年間(1993年-99年)にわたる戦いを通した体験から、大型店によるスプロール(まちの中心から無秩序に拡大する低密度で場当り的開発)阻止の方法をまとめたものが本書である。 著者は、ウォルマートが自ら生活するマサチューセッツ州グリーンフィールドに出店申請を提出し、町議会でゾーニング(地区ごとの土地・建物等規制)修正が決定された後、地元の反対運動グループの専門的プロデューサーとして雇われ、ウォルマートとの戦いを初めて経験する。そして運命の1993年10月19日。最終決定は住民投票により、9票差で勝利を勝ち取ることとなる。彼から届いたコメントによると、その後、今日までの9年間で全米42州、カナダ、プエルトリコ、バルバドス、バージン諸島において反スプロール活動を行っているという。 各地での体験を通して彼が一貫して述べていることは、「地域住民が地域の個性を守り、自らの意志で生活していくことの重要性」である。本書は活動を通してまとめられた住民の立場による「まちを守るまちづくり運動の史実書」としての価値を見出したい。
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2002年3月、ウォルマートは日本国内に約400店舗を有するスーパーマーケット・チェーン、西友に対し出資比率6.1%で4,600万ドルを投資したと発表しました。西友の株式取得は、ウォルマートが日本にその帝国を拡張できることから"強固な基盤"の確立と言われています。
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